こうして雑誌はつくられる

2012年11月19日

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本多カツヒロ (ほんだ・かつひろ)

ライター

1977年横浜生まれ。2009年よりフリーランスライターとして活動。政治、経済から社会問題まで幅広くカバーし、主に研究者や学者などのインタビュー記事を執筆。現在、日刊サイゾーなどに執筆中。ブログ:http://golazo-sala.cocolog-nifty.com/pinga/

 出版不況と言われて久しい。しかしながら、毎週、毎月数多の雑誌が刊行されている。中でも最近面白い特集をしていると言われているのが『PRESIDENT』(プレジデント社)だ。PRESIDENT編集部・本西勝則副編集長は「部数は安定的に推移しており、ビジネス誌の中でも比較的好調なほうだ」と言う。

 好調の原因はどうやら編集部の雰囲気にありそうだ。「編集部は20人強います。誰もが自由に企画を立てたり、モノが言える雰囲気を大事にしています。また、我々も読者のみなさんと同じ会社員ですから、仕事で悩んだり、私生活の面も含めて問題を抱えながら生きています。そういった同じ会社員として、いま読者のみなさんがどんな悩みや関心をもっているのか共有できる点が私たちの強みかもしれません」(同)。  

法律を知らないとすまされない時代

 その強みを生かした今号(2012年12月3日号)の特集は「一家に一冊、完全保存版 知らないと怖い法律45」。パート1からパート4まで、それぞれ私生活、職場、お金、家族関係と誰もが遭遇しそうな45のケースに弁護士が答えている。法律特集は毎年1回は行う恒例の特集で、読者にも評判がいいという。昔からエリートビジネスマンが逮捕されるというニュースを耳にすることは少なくない。法律については、意外と知らない人も多いのではないか。

 今回の特集では「法律に詳しくなくても日常生活は送れる。そういう意識の人は多いのではないでしょうか。しかし、現実を見てみると、知らないうちに事件に巻き込まれていたり、また社会全体が法律に関して厳しい社会になっています」という点を訴えたいという。

 「昔なら酒の席でのことは無礼講で咎められなかったものが、いまではパワハラやセクハラになってしまう。また、会社のみんなで飲みに行ってストレス解消なんて時代もありましたが、いまではそういうことは少なくなっています。ストレス解消ができずに、酒で酔って電車内で暴力を振るったとかよく耳にしますよね」。

 「相続に関しても昔は長男が相続することが多かったですが、最近では家族関係も複雑になり、裁判にまで発展するケースもあります。また、不景気が続き突然人員削減が自分の身に降りかかってくるかもしれませんし、結婚した3組に1組が離婚するくらい離婚も増えています。そんな時代ですから法律を知らないとすまされない時代になっているのではないか」という。

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