目先の成功にとらわれず、
自分の道を見つけ、歩んだ方がいい

熊澤酒造六代目蔵元 熊澤茂吉さん


夏目幸明 (なつめ・ゆきあき)  ジャーナリスト

1972年、愛知県生まれ。愛知県立豊橋工業高校から早稲田大学へ進学、卒業後、広告代理店に入社し、その後、雑誌記者へ。小学館『DIME』に『ヒット商品開発秘話 UN・DON・COM.』を、講談社『週刊現代』には、マネジメントの現場を描く『社長の風景』を連載。ほか、明治学院大学講師をつとめ就活生の支援を行う。『資格の学校TAC』では、就活生と一緒にエントリーシートを書き、面接練習を行う講座を持つ。
執筆記事:「社長の風景」(現代ビジネス)、「火力発電所奮闘記」(『VOICE』)、「ビジネスの筋トレ」(『フレッシャーズ』)、「就職活動セミナー」(『資格の学校TAC』)

あの挫折の先に

人生は選択の連続である。とくに、仕事で失敗したり、人間関係が壊れるなど、事態が悪い方向に向かいつつある時の決断が行く末を決めると言っていい。仕事が詰まらないものになりそうな瞬間に、どう立ち向かうべきか。成功をつかんだ先輩たちに話を聞く。

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第8回 「湘南ビール」の生みの親
熊澤酒造株式会社 六代目蔵元 熊澤茂吉さん(43)

 神奈川県茅ヶ崎市の造り酒屋「熊澤酒造」。日本酒「天青(てんせい)」「曙光(しょこう)」のほか、地ビール「湘南ビール」を販売し、今や全国区の人気を誇る酒蔵だ。

 敷地内には、イタリアンレストランや創作料理店なども併設されており、店は家族連れなどでにぎわっている。経営者の六代目・熊澤茂吉によれば「そもそも蔵元は地域文化の中心としてみんなが自然と集まる場所だった」そうで、彼は「この姿を取り戻すためにも、さまざまな店舗をつくり展開してきた」と話す。

くまざわ・もきち/1969年、神奈川県生まれ。早稲田大学教育学部に入学し、庭球部に所属、副主将を務める。卒業後、米国留学を経て祖父が経営していた熊澤酒造を継ぎ、日本酒の新ブランド「天青」、地ビール「湘南ビール」などを開発。

迷い迷って
たどり着いた道だった

 伝統的な造り酒屋を継ぎ、一見、順風満帆な人生を歩んできたかに思える熊澤だが、じつはそうではない。

 「大学を出てアメリカへ留学している時に、会長の祖父と社長の叔父から、“経営状況が悪く廃業を検討している”という話を聞かされました。唯一の跡取りである僕にはもともと継ぐ気がなかったので、本当はそのまま廃業してしまう予定でした」

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「あの挫折の先に」

著者

夏目幸明(なつめ・ゆきあき)

ジャーナリスト

1972年、愛知県生まれ。愛知県立豊橋工業高校から早稲田大学へ進学、卒業後、広告代理店に入社し、その後、雑誌記者へ。小学館『DIME』に『ヒット商品開発秘話 UN・DON・COM.』を、講談社『週刊現代』には、マネジメントの現場を描く『社長の風景』を連載。ほか、明治学院大学講師をつとめ就活生の支援を行う。『資格の学校TAC』では、就活生と一緒にエントリーシートを書き、面接練習を行う講座を持つ。
執筆記事:「社長の風景」(現代ビジネス)、「火力発電所奮闘記」(『VOICE』)、「ビジネスの筋トレ」(『フレッシャーズ』)、「就職活動セミナー」(『資格の学校TAC』)

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