こうして雑誌はつくられる

2012年12月17日

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本多カツヒロ (ほんだ・かつひろ)

ライター

1977年横浜生まれ。2009年よりフリーランスライターとして活動。政治、経済から社会問題まで幅広くカバーし、主に研究者や学者などのインタビュー記事を執筆。現在、日刊サイゾーなどに執筆中。ブログ:http://golazo-sala.cocolog-nifty.com/pinga/

 以前とある雑誌編集者から「20~40代は、50代以降と比べ雑誌を買う習慣がない。また実際に雑誌を買わない」と聞いたことがある。確かに、多くの週刊誌の主要読者層は50代、60代以降であるとも聞く。そんな雑誌を買わない世代である20~40代に最近ウケている雑誌がある。「クーリエ・ジャポン」(講談社)だ。

 編集長の冨倉由樹央氏によると主な読者層は30~40代で、20代では「世界を変えたい」「社会起業に興味がある」と言った前向きな人が読者に多いという。他誌がなかなかリーチできない世代にうまくアプローチすることに成功している。

世界1500のメディアから記事を厳選

 「クーリエ・ジャポン」とは世界1500のメディアから記事を厳選、日本語に翻訳した記事や日本版オリジナルのコラムも掲載している。数カ国語に及ぶ世界1500のメディアをチェックし続ける編集部の体制はどうなっているのだろうか。冨倉氏は「他の雑誌とは違い編集者の他に翻訳者、版権スタッフ、デザイナーもおり、全部で20名強の体制です。編集部全体では14言語をカバーしています」と言う。

 11月24日に発売された98号で創刊から7周年を迎えた。記念すべき今号の特集は「世界から『仕事』が消えてゆく」。かなりドキッとするタイトルではあるが、その意図について冨倉氏はこう語る。

 「日本の大手電機メーカーのリストラや長引く就職難。そういった状況から多くの読者も仕事が少なくなっていることは薄々感じていたと思うんです。ただ、多くの日本人はその要因を不況や円高、新興国の安い労働力に求めてしまう。不況のみに要因を求めてしまうと、そこで思考停止してしまいます」。

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