世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2012年12月24日

»著者プロフィール

 米外交評議会上席研究員で中国研究の大御所であるジェローム・コーエン(Jerome Cohen)が、11月8日付のインタビュー記事で、中国共産党指導部の内部は闇に閉ざされて、何もわからないが、全く予想もされなかったのに、フルシチョフがスターリン批判をし、ゴルバチョフがペレストロイカを始めた例もあるし、台湾の民主化の例もあるとして、中国の将来への希望を示唆しています。

 すなわち、米大統領選挙は終わったが、対中政策は変わらない。巨大化を続ける不可解な国を相手にしなければならないということだけである。

 習近平と李克強の名だけは分っているが、あとはどうなるか分らない。その二人についても何もわからない。有能な改革者となるのか、あるいはブレジネフのように問題に立ち向かわず無為に過ごすのかも分らない。李克強は初めての北京大学のロー・スクール卒業で、かなり優秀だったと聞いている。ただ、その後、その知識を活かしているのか、人権問題、法治社会の問題に取り組んだかどうかは、聞いていない。いずれにしても、彼らが何を考えているかは、知る由もない。

 胡錦濤がどのくらい勢力を保つかも分らない。すべては、舞台の背後で行われている。こんな大国の指導者の選び方としては、言語道断である。人事のやり方は清朝時代から少しも進歩していない。 薄煕来とその妻の事件などの詳細は一切分らない。

 米中関係については、彼らは米国との関係が重要なことはよく知っている。

 人権と法の支配については、中国の政権は、今まで通り弾圧に頼るか、それとも何とか自由の空気の風通しを良くするかを決めねばならない。

 台湾では、蒋経国は、死ぬ前に自由化を許した。現在、台湾は中国民族がかつて享受したことのない、シンガポールより進んだ自由を享受している。自由を標榜することによって権力を上り詰めることは出来ないが、頂点に立ったあとはどうなるか分らない。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る