あの挫折の先に

2012年12月21日

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夏目幸明 (なつめ・ゆきあき)

ジャーナリスト

1972年、愛知県生まれ。愛知県立豊橋工業高校から早稲田大学へ進学、卒業後、広告代理店に入社し、その後、雑誌記者へ。小学館『DIME』に『ヒット商品開発秘話 UN・DON・COM.』を、講談社『週刊現代』には、マネジメントの現場を描く『社長の風景』を連載。ほか、明治学院大学講師をつとめ就活生の支援を行う。『資格の学校TAC』では、就活生と一緒にエントリーシートを書き、面接練習を行う講座を持つ。
執筆記事:「社長の風景」(現代ビジネス)、「火力発電所奮闘記」(『VOICE』)、「ビジネスの筋トレ」(『フレッシャーズ』)、「就職活動セミナー」(『資格の学校TAC』)

奇抜でなく、誰にでもできる成功法則
「相手がほしいものに敏感であれ」

 筆者は最近、たてつづけに大ヒットアプリの開発者に取材をしている。

 例えば『LINE』。特徴は、大きな絵文字のような「スタンプ」だ。「今急いでます」「お大事にどうぞ」といった状況が、言葉でなく可愛い絵で表現されている。これは、開発者が「意外と人は、文字を入力するのが面倒なのではないか?」と考え、生み出したものだ。

 さらには『My365』。1日1枚、日記帳を埋めるように写真をアップロードしていくアプリで、SNSのように写真を人に見せることができる。これは「日記は長続きしにくいけど、写真なら労力が減り、長く続くかも」という仮説に基づいて作られた。

「えいごであそぼ プラネット」*には、NHK Eテレの「えいごであそぼ」に出演する人気キャラクターも登場。大ヒットを記録した。
Copyright (C) NHK / NHK EDUCATIONAL KEBO&MOTCH Character Copyright (C) KASHIWA SATO / NHK EDUCATIONAL

 結局、彼らの成功要因は、人が何を喜ぶかを考え、独自の仮説を立て、それを実行し、検証を繰り返したことだった。そう考えると、今回取材した池田の行動が非常に合理的なことがわかる。

 最後に、池田はこう語った。

 「うまくいくコツは、いろいろあってもへこまないことです。私も、茨城に行き、何度もけんもほろろにされた時は落ち込みました。でも、最初から上手くいくことなんて、何もないんです。幾度も仮説を立て、検証をして、初めて上手くいくんですよ」

 打たれ強い、それも若手が伸びる重要な要素、というわけだ。池田の快進撃は続く。

(文中敬称略)

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