故郷のメディアはいま

2012年12月26日

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小田桐 誠 (おだぎり・まこと)

ジャーナリスト

1953年、青森県生まれ。亜細亜大学法学部卒業。出版社勤務を経てフリーのジャーナリストに。2004年7月から4年間、放送専門誌『GALAC』編集長。現在、法政大学と武蔵大学社会学部兼任講師。BPO(放送倫理・番組向上機構)「放送と青少年に関する委員会」委員、NPO法人放送批評懇談会常務理事・選奨事業委員長。近著に『NHK独り勝ちの功罪』(ベスト新書)がある。

 「栃木の偉人はイチローですね」

 短髪でかなりの人見知りとして知られる益子卓郎が強調すると、相方のスカジャン姿が似合う福田薫は「何言ってんだべ」と言った表情でこう言い返した。

 「あの人、愛知県だぺ!?」

 後はこんな栃木訛りのやりとりが続く。

 「何の話してんの?」

 「だから、イチローは愛知だっぺよ!」

 「栃木でイチローつったら(と言ったら)、栃木でイチゴのビニール栽培を広めた仁井田一郎さんだっぺよ! あの人、イチゴ農家のカリスマだかんな!あの人がいなかったら、今頃、ケーキに水戸納豆がのってんだかんな!」

 それを聞いていた出演者が、益子に「どうやって調べたの?」と尋ねた。すると益子は「下野新聞に載ってるんです」と、同紙をネタ作りの参考にしていることを明かした。

県知事から「とちぎ応援団」に任命される

 2009年1月24日放送のフジテレビ系『バニラ気分』に出演したU字工事は、こんなやりとりを披露した。

 後日、福田富一・栃木県知事がVTR出演し、U字工事を「とちぎ応援団」に任命すると発表、二人がとちぎテレビで持つレギュラー番組を盤石なものにする一つのきっかけになった。

 その『バニラ気分』が放送される前の同年1月5日には、彼らがレギュラー出演する同局平日18時からの情報番組『イブニング6』で、同局社長から「とちぎテレビと栃木県を大いに盛り上げてくれた」として感謝状と金一封を贈呈されている。

 もちろんU字工事はその前に栃木訛りの漫才で、『M-1グランプリ』で2003年から5年連続で準決勝に進出し、08年には決勝進出を果たすなど全国区の人気者になりつつあったのだが。

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