「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2013年2月7日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

 この開始以来、今日までず~っと続いているんです。ハイ!ハイ!

モノづくりが得意なお父さんたち

お父さんと子どもが校庭にテント張り。毎年夏休みに秋津コミュニティが主催して実施する「防災被災訓練をかねた一泊キャンプ」。1995年の阪神・淡路大震災の教訓から学び、2年後から開始して今日まで続く。この成果が3.11東日本大震災の際に活かされた。

 で、なんで「アレの会」というのかというと、「コミュニティルームは大人の生涯学習・社会教育施設とはいえ、学校だしなぁ」との、なんとな~くのお父さんたちのやさしい気づかいと多少の遠慮もあり、いつしかア・ル・コ・ー・ルのことを「アレ」と呼び、アレつきの懇親会のことを「アレの会」と呼ぶようになったんです! チャンチャン、と。

 もっとも秋津には地方にある青年団がないけれど、ノリノリ団のお父さんたちの活動は青年団のそれに似ていなくもないです。だって、まちなかのバス停のベンチを手づくりして設置したり、足が不自由になって正座がきつくなったおばあちゃんからの依頼でコタツの脚を長くして椅子で座れるように改造したり、毎月一回の子ども工作教室は欠かさないし、夏休みの防災被災訓練をかねた校庭にテントを張っての一泊キャンプなどのそれなりに意義のある社会活動をしているかんね。

防災キャンプでのお楽しみ「棒パン」づくり。ホットケーキミックスと小麦粉とお砂糖を水で溶いて竹の棒に巻いて焼くだけ。買い出しから火の設営などもすべてお父さんたちがおこない、子どもの安全に配慮しながら一緒に楽しむ。

 で、そんな青年団員もどきが集い、なにかの作業後にはアレがつきものでしょ。

 「まま、さ、まずは一杯!」ってさ。

 いい年をした大人が集まった夕方に「お茶」はないからね。

 で、飼育小屋づくりをきっかけに、お父さんたちはモノづくりを中心に、その後も学校へくるようになったんです。つまり、「お父さんたちの出番を学校へ」のもくろみは、大成功! パチパチパッチ!(拍手の音)

学校と地域がWin&Win

 ところでこの飼育小屋づくりが大成功したのは、普通は学校にはあまり寄り付こうとしないお父さんらと学校の双方にメリットがあった活動だったからなんです。

 お父さんには「地域の楽しい居場所」ができ、学校は業者に頼めば200万円くらいかかったであろう教育教材を無償で得られたんだからね。

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