2024年4月25日(木)

こうして雑誌はつくられる

2013年2月20日

文具を使って「いかに仕事の効率を上げるか」

 最近は他の雑誌でも文房具特集を目にすることが多く、ひとつのブームにもなっている。「他の雑誌では新しい商品やユニークな商品を紹介する特集が多いのではないでしょうか。我々は、そうした「文具紹介」との違いを示す意味で、「文具術」と打ち出しています。手帳にしても手帳術ですし、ノートにしてもノート術なんです。新しい商品や便利でユニークな商品を紹介するだけでなく、それを使っていかに「仕事の効率を上げるか」「成果に結びつけるか」ということにフォーカスし紹介しています」

 いかに「仕事の効率を上げるか」「成果に結びつけるか」。その具体的な事例として一般のビジネスパーソンが誌面に登場し、自らの創意工夫を披露するのもアソシエの特徴だ。

 「読者の方や現場で実際に成果を上げている方に誌面に登場していただくことを大事にしています。インターネットが普及した現在、調べたいことを検索すれば大抵のことはわかります。せっかくお金を払って購入していただく雑誌を作っているわけですから、ネットで検索しても辿りつけない情報をどうやって提供するかを重視しています。誌面に登場していただいている方の経歴などはネットで検索すればわかるかもしれません。しかし、今回の文具のように、その方がどのような文具を使い、工夫して活用しているのかといったことはネットを検索しても辿り着けないでしょう」

 「また、手帳術特集では実際に使用している手帳を見せてもらい、誌面に掲載しています。もちろん個人情報は消していますが。日常の中で、他人の手帳を見る機会はそうそうないですよね。つまり、我々はひとつのテーマに関し、ネットに紐づいていないが、仕事をする上で参考になったり、モチベーションを上げるのに役立つ情報を提供しようと考えています」

「アソシエを読む会」
読者との近さも魅力

 確かに実際の工夫や独自の活用を目の当たりにすれば自分も取り入れてみようと思う。しかし、こういった工夫や独自の活用をしている人を見つけるのはかなり大変な作業ではないのか。


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