今月の旅指南

2013年4月26日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 仏教伝来の道を訪ねてシルクロードへ。取材旅行を繰り返しながら、平山郁夫は数々の大作を描き続けた。仏教やシルクロードを題材とした一連の作品群とともに、現地で出会った文化遺産を守る活動に焦点を当てた展覧会が開かれる。

ゼウス神像左足断片 前3世紀
流出文化財保護日本委員会保管 

 会場は2部構成で、約150件を展示。平山郁夫の画業をたどる「シルクロードと仏教伝来」では、初期の代表作「入涅槃(にゅうねはん)幻想」をはじめ、「シルクロードを行くキャラバン」などの本画と合わせ、原寸大の下図やスケッチも紹介する。制作の過程に触れられる趣向だ。

 一方、文化財の散逸を防ぐために収集された平山コレクションと、流出文化財の「多様な文化遺産と保護活動」では、画家が生涯に関わった活動の成果や、知られざるシルクロードの美術作品に出会える。仏陀立像などガンダーラ美術をはじめ、この大きさでは世界で2枚という、仏陀像を刻んだカニシュカ金貨ほか古代諸国のコインも興味深い。また、日本で一時的に保管している、貴重なアフガニスタン流出文化財の作品を見る数少ない機会となる。

特別展 平山郁夫 悠久のシルクロード
<開催日>2013年4月20日~6月30日
<会場>京都市下京区・龍谷ミュージアム(東海道新幹線京都駅下車)
<問>☎075(351)2500
http://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/sp.html

◆「ひととき」2013年5月号より

 

 

 

 
 

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