山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

世界の食料危機を救うのはナマズか!?

中村繁夫 (なかむら・しげお)  アドバンスト マテリアル ジャパン社長

1947年生まれ。レアメタル専門商社・アドバンスト マテリアル ジャパン(AMJ)社長。新著に『レアメタルハンター・中村繁夫のあなたの仕事を成功に導く「山師の兵法AtoZ」』(ウェッジ)。

山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

レアアースやレアメタルを生業にして40年近くも「山師」の世界で生きてきた。生き残れたのは「いちびり精神」があったからだ。「いちびり」とは「人のしないことをやるお調子者」のことである。中国人やユダヤ人やアングロサクソン人とのビジネスに揉まれてきて悟ったことは「人のしないことをやる」べきだということである。その山師しか知らない世界を時には大胆に、時にはもったいぶりながら披露する。

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 ナマズは魚の中でも最も種類が多いといわれ繁殖力も旺盛で、世界の食料不足に貢献できるとナマズ会長は強調する。世界人口は70億人を超えたが、国連白書によるとさらに人口爆発は進み、今世紀末には100億人となる。その時の食料危機は深刻である。国連食糧農業機関(FAO)の報告では00年に養殖ナマズが60万トンしかなかったが06年に180万トンとなり、12年度ベースでは1000万トンを超えているとのことだ。00年からわずか12年で何と17倍の増加である。

生物多様性の進む
日本の食卓

 哺乳類の飼育には時間が掛かるが、魚類や両生類の生殖能力は目を見張るほど旺盛である。帰国後ナマズの輸入販売の可能性についてきいてみた。三河で漁具の製造メーカーを経営している友人は十分可能性はあるとの意見。去年はウナギが不漁で品不足のため、土用の丑には値上がりが激しく庶民の口には入りにくかったが、実はウナギとナマズの味は類似性があり、蒲焼にすると日本人の口に合うというのだ。

 アフリカのテラピアがタイの代用になっていたり、外国で獲れたサメが蒲鉾の主原料であったり、日本の食卓は気が付かないだけで既に外来種による生物多様性が進んでいるのである。メコン河のナマズが食料危機の決め手になる日が近いことを信じて、1コンテナ(20トン)のトライアル輸入の注文書を用意し始めたら、カミさんに「あら、あなたの顔もナマズに似てきたわよ」といわれてギョッとした。

◆WEDGE2013年5月号より

 

 

 

 

 

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著者

中村繁夫(なかむら・しげお)

アドバンスト マテリアル ジャパン社長

1947年生まれ。レアメタル専門商社・アドバンスト マテリアル ジャパン(AMJ)社長。新著に『レアメタルハンター・中村繁夫のあなたの仕事を成功に導く「山師の兵法AtoZ」』(ウェッジ)。

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