WEDGE REPORT

2013年4月22日

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伐れば伐るほど赤字が膨らむ

 国は拡大造林を進めた一方で、1950年代後半から木材輸入の自由化に舵を切り、64年に完全自由化に踏み切った。国産材に比べ安価なうえ、安定して大量に供給される外材の需要が急拡大。外材価格の影響を受けるようになった国産材価格は、ピーク時の80年に1立方メートル当たり3万9600円(スギ中丸太)をつけたが、その後円高とともに下がり続け、ここ2~3年は1万円近辺で推移している。

 伐採・搬出コストは1立方メートルあたり約1万3000円。伐れば伐るほど赤字が膨らむ。ある森林組合は「伐期を迎えて伐りたくても伐れない」と漏らす。

 スギは樹齢20年を超えると花粉を付けはじめ、30年を超えると花粉の飛散量は最も多くなる。拡大造林期に植えられたスギが伐られずに残って、いま大量の花粉を飛散させて多くの国民を苦しめている。

*関連記事:環境省にとって他人事の花粉症 

WEDGE5月号第2特集の一部を抜粋しました。
『花粉症は「公害」だ 行政の不作為を問う』
・有病率3割 2歳児も苦しむ これほどの国民病 なぜ放置?
・補助金1200億円要する「間伐」ではスギ減らず 花粉症解決のために「皆伐」を

◆WEDGE2013年5月号より

 

 

 

 

 

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