2024年4月19日(金)

ペットビジネス最前線

2013年4月26日

 獣医師でありながら経営のプロが率いる動物病院。専門獣医師は治療に集中することで最高のサービスを提供できます。経営的な戦略や戦術を本部が行い、必要とされるその他のサービスをも選択・集中することで、その病院は地域でのサービスを最大限発揮することが可能となります。このビジネスモデルを地元での展開を成功させ、次なる展開を実施しようとしています。

 「今はインターネットが普及し、薬の購入や医療的な情報も簡単に行えるような時代。新しいサービスを与えるためには、古い柵を払拭して時代(市場)と向き合わなければ不可能。そのためには利用者に対するサービスの質の向上と共に、新しい商材や社員教育などを創り社会的な環境をも変えていく必要がある。」

 こう語る代表の言葉には、次の時代を見越した業界の転換を予感させる力があります。

 http://www.primo-ah.com/

何を持ってして「専門」か

知識不足が悲劇を招くことも……

 他にも「自然療法を専門に行う病院」「高度医療に特化した病院」「東洋医療を兼ね備えた病院」「検査だけを行う病院」「ペットの種類(エキゾチックアニマル・鶏・ウサギなど)に特化した病院」など、飼い主の需要に特化した病院も多く見受けられるようになりました。しかしその特化した知識や技術を裏付ける制度はまだ存在しません。もちろん疑うつもりはありませんが、何を持ってして「専門」を語るかはその獣医師の個人的な努力にゆだねられているのが実情なのです。

 ペットの飼育経験が無い獣医師が存在しているのも事実です。知識がないがゆえに起きた悲劇も数多く見ています。ペットの普及が社会的に求められているのであれば、社会制度として確立が必要な部分だと考えます。

 インターネット上では、利用者が情報を得るための検索サイトや口コミサイトなどにも動物病院の情報が多く掲載されています。利用する側は便利な環境になってきましたが、病院側にとっては良い面と悪い面があるのでしょう。診断や治療のミスを指摘され訴訟問題が起きた場合など、その情報はすぐに流れてしまいます。飼い主の感情から、風評被害とも言える内容で被害をこうむった病院も存在します。逆に、お金儲けのために非人道的な行為を続けていた病院の事件も記憶に新しいことです。


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