「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2013年6月7日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

学校の授業であるクラブ活動のパソコンクラブに参画するお父さんたち

【96】融合菌
「感染するととても楽しい!」と感じることは、「秋津菌」と似ています。しかし、「融合菌」は「教育」または「学習」概念とセットになっていることが決定的に異なります。「教育」があるので「強制」がともなうからです。
そこで、必ず「楽しい!」と感じる方法とセットにして感染させる処方が必要です。
ですから、融合菌の話をする時は「お父さんも子どもたちの授業のクラブ活動などに参画するとイキイキして楽しいよ!」と伝えることが大切です。
そして、「カワイイ子どもたちと触れあえて、家庭や地域が<寝る場所>から<暮らす場所>に変わりますよ!」などの、先行きが明るく展望できるような具体的な実践とともに伝えましょう。
21世紀は「融合菌だらけ!」の世紀になるように、楽しく融合菌を培養していきたいと思います。

「強制」の反対概念
なにをするにも「自発性」

 秋津小学校のPTA会長は、私が会長だった1991年度以降、自発的に会長になるお父さんが今日まで続いています。もちろん「推薦」があってのことですが。

スポーツのクラブ活動に参画するお父さんたち

 学校教育が向上し、同時に参画する大人の社会教育・生涯学習の充実にもなる「学社融合」教育がキッカケで子どもたちのクラブ活動に参画するうちに、会社や仕事では得られない子どもたちとのふれあいによる喜びや地域の知り合いが増えていきます。

 そうなると、すでに秋津菌や融合菌の立派な保菌者ですから「推薦されたらPTA会長くらいやらなくっちゃ!」の心境になっています。

 子どもたちもそんなお父さんらとの交流が楽しいのか「学校がおもしろいから休みたくな~い!」と、口々にいいます。だから秋津小学校には不登校児童がいないのです。

 秋津での自発性の反対概念の「強制」を、私は以下のように定義しています。

【50】強制
秋津コミュニティでは最も嫌うことです。
しかし、あることを必ずマスターしなければならない教育には強制が必要な場合もあります。強制しないと正しく認識できないこともあるからです。
たとえば「月の満ち欠けは右から始まるのか? 左から始まるのか?」は、意識的に見せないと月をしょっちゅう見ていても正しく認識できません。その点では「強制」も有効です。
しかし大切なことは、「楽しい!」と思えて「強制されたと感じさせない」ことです。月の満ち欠けを覚えても楽しくなければつまりませんから。
そこで「月の満ち欠けの原理を知ることは、今立っているアナタは、まあるい地<球>の上なんだよ!」「まあるいのに立っていられるなんて不思議でしょう?」といった「楽しく想像をふくらませる感激とともに学ばせ」なければなりません。
教育には、楽しく教える内容と目的がはっきりとセットで提出される必要があるのです。
その点では子ども同様、お父さんやお母さんを誘い込む際にも使えます。
「強制」は、やさしい心根とともに使用しなければならなと思います。

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