世界の記述

2009年3月20日

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 オバマ大統領による総額80億ドルの公共輸送整備費の使い道で、注目を集めているのが「高速鉄道網」の整備だ。新幹線のような高速鉄道を張り巡らせる、という計画は以前からあったが現在、東部、中西部、西部など様々な地域での鉄道網設置が緊急の課題に挙げられている。

 中でも注目を集めているのが「ラスベガス~アナハイム」間の鉄道で、民主党のハリー・リード院内総務など後押し勢力が強い。ただし、すべての鉄道網を一気に整備するのは無理で、 現在のところは、シカゴを中心とした総距離400キロの鉄道網計画に一日の長がある、とも言われている。

 米国のように国土の広い国では時速500キロという高速鉄道の設置は利便性が高く、すでに環境アセスメントなどの整備は整いつつある。オバマ大統領の環境対策からも飛行機や車に頼る公共交通を鉄道などに移行させることは意味があるが、政治家の地元利権や経済上の駆け引きなど、なお実現には課題が多い。

◆「WEDGE」2009年4月号より

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