うつ病蔓延時代への処方箋

2013年6月26日

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 ―― どのように腹式呼吸するのが効果的なのですか。

椎名:呼吸は鼻からが基本です。口は食べるため、話すために使うもの。鼻は鼻毛や鼻腔内の繊毛、粘膜があり、これらがウィルスなどの細菌を取り除き、冷たく乾いた空気を加温、加湿して肺に送ります。

 息を吐くことが大事です。肺に溜まった空気を少しずつ、生糸を1本ずつイメージして吐ききれば、スペースができて自然にたくさん入ってくるはずです。身体の中心軸とへそがぶつかる部分を「ローワーコア(Lower Core)」と私は呼んでいます。一般的な呼吸法でいう「丹田」です。この位置を探り当てるのが難しいのですが、できれば、そこに向けて上から呼気を落とすようにして吐きます。吸う時はローワーコアから上に向って息を吸い上げるようにします。

 姿勢は、天地を真っ直ぐに結ぶよう、足は腰幅で八の字に開き、足の指を開いて足裏全体で大地を押すように立ちます。背骨の土台である仙骨を立たせます。まだ、細かいポイントがありますが、この姿勢を基本にして腹式呼吸を行う、さらにストレッチと組み合わせていけば、心身が向上していくことを日増しに実感できると思います。

自分に向き合い呼吸を確認

 ――このような呼吸法との出合い、現状の活動状況などは。

椎名:頭痛、肩こり、めまい、冷え性などに悩み、10代のころから医者通いの日々を過ごしてきました。原因は不明です。心療内科医にもかかりました。呼吸法に出合ったのは友人から紹介されて、最初はウサン臭いと感じましたが、何でもいいから試してみようと思ったのがきっかけです。そこで知った江戸時代の禅僧である白隠が実践した呼吸法を私がメソッド(論理的手法)化したのがZEN呼吸法です。

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