2024年4月19日(金)

「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2013年8月8日

習志野市長さんへ 
私たち秋津小学校の先生とお父さんたちが力をあわせて完成した「ごろごろとしょしつ」の完成引渡し式にご出席いただきまして、誠にありがとうございます。
この図書室は、今後長らく子どもたちに愛され使われていくことと思います。
しかし、現在の学校図書館法では「司書教諭は、当分のあいだ置かないことができる」と規定されたままであるために、学級担任と兼務の図書主任が忙しさの合間に学校図書館の業務を片手間に担っているのが現状です。
つきましては、なんらかで市独自に学校図書館の業務を専門に担う職員を雇用して配置いただきたく要望いたします。
「ごろごろとしょしつ」をつくったお父さん一同
1995年3月4日 「ごろごろとしょしつ」完成引き渡し式の日

 こんな要望書を、市長さんに読み上げて渡したんです。

 この要望内容は、図書主任である山崎あけみ先生との話し合いからでした。

 山崎先生は、習志野市内の全校の図書主任にアンケートをとり、「学校図書館に選任の人がほしい」との結果を得ていましたから。だから、お父さんと先生との一致した要望だったんです。

 そして、翌年度に1名の読書指導員が採用されました。

 現在では8名にまで拡大し、市立13の小中学校を巡回しながら図書ボランティアらとともに、子どもたちの読書環境の改善にあたっています。しかも、読書指導員は、すべて司書または司書教諭(教諭の資格をもちかつ司書教諭の有資格者)の有資格者です。

 なお、2002年度より学校図書館法の改正を受け、市立学校の12学級以上には司書教諭が配置されています。しかし、結局は以前と同じく、「担任との兼務」というのが実態であることから、読書指導員の重要さは変わりません。

「ごろごろとしょしつ」は
子どもたちからの募集で決定!

お父さんたちが余裕教室を「ごろごろとしょしつ」に改造中。1994年12月

「えーと、こういうのは? ハッピーとしょしつ、ワッハッハ図書館、ごろごろとしょしつ……」
「それいいよ! 楽しいじゃん、明るいじゃん。中でも『ごろごろとしょしつ』がいいね!」
「俺たちおやじが自由に楽しくつくってきた気持ちが、子どもたちに伝わるようで……」
「カーペット敷きだしさ、ごろごろしながらのびのびと本が読める図書室『ごろごろとしょしつ』、それに決まりだね!」

 こうして、休日をそっくり返上して手づくりしてきた心やさしいお父さんたちの想いをのせた図書室は、子どもたちから募集した数百枚の応募作の中からたったの一通・6年生の富永慶くんが応募したものに決まりました。


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