ペコペコ・サラリーマン哲学

2009年4月6日

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 今回は、趣向を変えて、政治についてお話ししたいと思います。

 麻生太郎首相の漢字読み間違いに、民主党・小沢一郎代表秘書の政治資金規正法違反容疑。過熱する報道合戦もあって、「日本の政治はダメだなあ」と感じる人も多いことでしょう。

 私は、このコラムの第1回で、「上司には徹底的にペコペコして自分をかわいがるべきである」という“ペコペコ哲学”をお話ししましたが、日本という国は、この“ペコペコ哲学”で、厳しい国際関係をうまく乗り越えてきたのではないかと思うのです。このことは、否定ばかりされますが、肯定する見方もあっていいのではないでしょうか。

日本という国の“バランス”

 日本の政治は、本質的にはそう違わない2陣営が対立を演出することで、世間も世界も結果的になんとか納得させてやってきた側面があると思います。55年体制も、自民vs民主の構図にしても、実はそうかわらない2陣営なのではないでしょうか。この自然体での“対立構図”が演出されてきた結果、日本の社会がイデオロギーや宗教の深い対立に陥らずに済んだことこそが、もっとも大事なことです。

 世界の戦争をもたらすのは、過去もいまも、イデオロギーと宗教です。日本が戦後、戦争に突き進まなかったことは、何より大切なことだと思います。もちろん、島国であるとか、階級がないとか、自然や歴史に与えられた“ツキ”もありますが、社会がイデオロギーや宗教に染まらなかったことは、戦争に突き進まなかった、ひとつの大切な要素です。

 原爆を落とされた唯一の国である日本は、世界一の戦争被害者です。そんな多くの犠牲を払った日本が、世界に対し、戦争をすべきではない、といっていることは、社民党や共産党のような、イデオロギー的な理屈ではなくて、人道的な意味あいで、日本人として当然であり、とても尊いことです。

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