2024年4月24日(水)

ペコペコ・サラリーマン哲学

2009年4月6日

 私が5歳から9歳のころ、日本はこんな様子でした。天皇陛下のお召し列車が通るとなると、外に出ている人は、巡査に一か所に集められて、列車に対して一斉に黙礼をします。家の中にいれば、みんな雨戸を閉めます。私のような子供がうっかり外に出ようものなら、巡査に捕まえられてこっぴどく母親が怒られました。国民学校(当時の小学校)に行くと毎日「君が代」と「海ゆかば」をうたうのです。そんな時代でした。そして、私のような子供たちはみな、陸海軍大将になることを夢見ていたのです。私もそうでした。まさに社会全体が感情的に一方向に進んでいた時代でした。

 そんな不幸な時代を繰り返さないために必要なのは、「明るいニヒル」です。国民が、あらゆる情報を、『明るいニヒルな姿勢』で受け止め、自分の頭で考えることが大事だと思います。それによって生まれる社会のバランスが、日本と世界を守り、世の中を良くする、と私は考えています。

 一人ひとりが、自分の姿勢を、最終的に社会に示す手段は、やはり選挙の投票にいくことです。社会が一つの方向に振れやすいこの時代だからこそ、一人でも多くの人が「明るいニヒル」な姿勢を、選挙を通じて表明することが大事です。来る総選挙、皆さんはどんな投票をするか、決めていますか? 私は、「白紙投票」とすることを真剣に考えています。「白紙」も一つの大事な意思表示のやり方であると考えています。

 私のかすかな願いは、この文章を、新聞記者をはじめメディアの方々、経済学者・法律学者はじめ評論する仕事をしている方々に、読んでいただくことです。

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