「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2013年10月7日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

「ユーくん、あのね、パフュームのチョコレイト・ディスコを友だちと踊るんだ!」と、私の孫で秋津小学校5年生のあかねちゃんがいいました。「ユーくん」は、孫たちも呼ぶ私の愛称です。
「なにそれ?」と、わけがわからない私。
「あのね、秋津祭りの秋津っ子一芸大会にでるからね、友だちと練習してるの。だから見て!」と、あかねちゃんは歌いながら踊りだしました。
「♪チョコレイト・ディスコ♪ チョコレイト・ディスコッコッコ♪」とね。

 ワイフがいうには女の子たちに人気のアイドルグループのヒット曲とのこと。

「かわいいじゃん! で、だれとでるの?」と私。
「5人だけど、踊りながら歌うのは3人だけ。うちも歌うんだけどジャンケンで勝ったからなんだ!」
「へえ、すごいじゃん、がんばんなよ!」と私は励ましました。

 毎年10月第2週の土日に開催される秋津祭りは地域最大のイベントです。しかも、休日にもかかわらず秋津小学校も登校日。だから子どもたちと先生は全員参加。その一環で学校が知恵を絞り主催するのが「秋津っ子一芸大会」。子どもたちの参加は強制ではなく秋津らしい自主参加。たったのひとりで参加する子もいれば、仲間とのグループもいます。だから親や地域の人々は楽しみで、盛り上がらないわけはありません。

 なので、今回は「地域と学校一体のイベントを成功させるコツ」について話しましょう。

「地域循環型」の秋津祭り

 秋津祭りはまちと学校の誕生まもない1983年に、当時のまちの役員らにより完璧な住民自治による運営で開始されました。土曜日の前夜祭は校庭を会場に屋台がずらりとたち並び、日曜日は校門前の道路をホコ天にしてパレードやイベントなどで盛り上がります。

「おっ! ○○くん、焼き鳥買いなよ!」
「えーっ! とん汁を食べちゃったもん!」などと、互いに顔と名前がわかるおじさんと秋津っ子たちの会話が聞こえます。

チヂミを焼く秋津コミュニティのお父さんたち

「あら、□□さん、夕食用にチヂミ焼き、どう?」
「いいわね、じゃあ5枚お願いね!」と、秋津コミュニティが出店する韓国風のお好み焼きをサークルのお母さんが知人のお母さんにすすめます。

 で、チヂミを焼くのは失職してもテキヤで食べていけそうな(もち、冗談!)ベテランの域に達したお父さんたち。

 そうなんです。30ほどのお店は、外部のテキヤを一切入れない地域の人たちだけなんです。地域のさまざまなサークルや分譲団地ごとの管理組合、戸建の自治会から地域にある福祉の授産施設の方々なども出店します。

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