世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2013年11月18日

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 米ブルッキングス研究所のマイケル・オハンロンとジェレミー・シャピロが共同で同研究所のサイトに10月15日付で「世界における米国の役割」と題する論説を寄せ、オバマの対外政策は選択的であるが、しっかり対外関与をしており、孤立主義からは程遠いものである、と論じています

 すなわち、オバマのシリア不介入は米の世界での役割についての議論を再燃させた。オバマ政権は孤立主義をとっているのではないかとも言われるようになった。米国の力の役割を再確認する議論は良いが、オバマの米国は、世界から撤退しているわけではない。

 アフガンには5万の兵士が駐留している。オバマはイランの核兵器阻止のために必要なことをするとしている。今は外交への希望が出ているが、軍事的選択肢も排除されていない。アジアへのリバランスは明らかになり、中国はこれを気にしている。

 オバマがこれまでしたことを見ると、オバマは米国が世界中に力を投射する能力を持ち、世界秩序を支えていると認識しており、アフガン、パキスタン、イエメン、リビアなどで武力行使をしている。米軍はグローバルなプレゼンスを保持し、米軍は引き続きすべての海洋をパトロールしている。

 オバマは米国が戦争に疲れ、財政的に制約を受け、人によっては武力行使し過ぎと考えていることを知っている。米国人がイラク戦争のようなことを繰り返すべきではないと考えていることに疑問はない。

 大統領は、それで、国際関与のための非軍事的手段を磨くとともに、前任者よりも武力行使に慎重であった。これは米国の力を不必要な戦争で弱めたくないからである。オバマはイラク、アフガン戦争を終らせようとする一方、いくつかの場所で軍事作戦を実施してきた。オバマの発言に諸意見はあろうが、彼の行動を忘れるべきではない。

 オバマの優先順位は明確で、大国間の平和の維持、大量破壊兵器の不拡散、アルカイダおよび関連組織との戦闘である。シリア、エジプト、イラクなどでの安定は望ましいが、オバマは第二義的な問題と見ている。

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