2024年4月26日(金)

ペットビジネス最前線

2013年12月24日

 拾い食いをしない・落ち着いて待てる・散歩中でも飼い主の声(命令)が聞けるなどのトレーニングを行うこと。周囲への配慮として当たり前のマナーを守ることも義務なのです。

いざという時の“うちの子”の証明

【うちの子の証明】(狂犬病予防法:第四・五条・動愛法附則 第十四条:マイクロチップの装着等)

 我が家に犬を迎えた場合、住んでいる自治体への届け出と年1回の狂犬病の予防注射が義務づけられています。人と動物に共通の狂犬病の発生・蔓延を防止し撲滅するという目的で施行された法律です。

 現状日本では狂犬病は撲滅されているのですが、近隣諸国では未だ人間の命を脅かしている恐ろしい病気です。人や動物などが頻繁に出入り(輸出入)している状況から未だにこの法律は適応されています。

 自治体へ届けると鑑札という犬の身分証明書が発行されます。これを首輪に付けておくことで、誰が飼い主なのかを特定することができるのです。しかし震災や長い放浪などで首輪が抜け落ちてしまった場合、その効力は発揮できません。今回の動愛法には、マイクロチップの義務化を検討する旨の文言が附則に記載されました。飼い主がセンターに登録しておくことで確実に個体の識別ができる方法です。

 迷子・同行非難・事故など、いざという時に“うちの子”の証明が必要となる場面も出てくるのです。

繁殖させる前によく考えて

【うちの子の子供が欲しい】(第三十七条:犬及び猫の繁殖制限)

 飼っている動物の子どもが見てみたい、もしくは後継ぎが欲しいと思うのはある意味可愛がっているからこその感情かも知れません。しかし生まれた全ての命に対して、飼い主としての責任を全うできるのでしょうか。「他人に譲るから」。ではその相手はその子の一生を約束してくれる覚悟と知識はありますか? 自分や自分の家族もその自信はありますか?

 動物の繁殖に関しては専門的な知識も必要です。遺伝的な要因で、生まれつきの疾患を持って生まれてくる子もいます。そういった子まで責任を持って生涯育てていける自信はありますか?


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