科学で斬るスポーツ

2013年12月27日

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玉村 治 (たまむら・おさむ)

スポーツ科学ジャーナリスト、科学ジャーナリスト

小学校より野球をはじめ、大学では投手として活躍。スポーツを科学的に分析することを得意とし、バンクーバー、ロンドン五輪、ワールドカップサッカーなどで取材。

 ソチ五輪(ロシア)が2014年2月7日に開幕する。前回バンクーバー五輪(カナダ)では、金メダルなし(銀メダル3個、銅メダル2個)に終わった日本勢だったが、今回は金メダルの期待が高まる種目がいくつかある。その有望競技の見所、楽しみ方と同時に注目選手の強さの秘密を3回に渡って取り上げる。

 まずは、初めて採用された女子ジャンプの高梨沙羅(17)に迫りたい。12月、リレハンメル(ノルウェー)で行われた今シーズンの初戦となった国際スキー連盟(FIS)主催のワールド・カップで優勝。続くヒンターツァルテン(ドイツ)での2連戦も制し、開幕3連勝と五輪に向け幸先のよいスタートを切った。高梨のすごさは、ジャンプのたびに、自由自在に飛び方を変えることのできる柔軟性、調整力にある。男子にもまねのできない身体能力の高さがそこにある。

高梨沙羅選手の強さの秘密は…(写真:picture alliance/アフロ)

高梨の踏切速度は男子並み

 ジャンプ競技は、急斜面のジャンプ台を助走し、踏み切って飛んだ距離と、姿勢の美しさを競う。飛距離を点数化し、空中の滑空姿勢や着地姿勢の優雅さを示す「飛型点」を加味して総合点で順位が決まる。

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