その英会話本、試してみました

2014年1月9日

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高田正樹

某メディア企業に勤める40代のビジネスマン。英語を切実に勉強したいと思っている。公私ともほぼ100%、日本語に囲まれて生活する環境。学生時代には受験英語はかなり勉強したが、話したり、書いたり、聞いたりするのは大の苦手。

 日本人が苦手な「a」や「the」が持つニュアンスについても、分かりやすく説明しておりなるほどと思った。本書では例えば、「a」について「そのイメージの中核は『1つの』ではありません」と説く。「(特定のモノに)決まらない」というのが「a」のイメージ。つまり、特定のモノを指す「the」の「1つに決まる」というイメージと対照をなすという。

 「She gave me a reason why she left him. (彼女は彼を捨てた理由を教えてくれた)」という例文をあげ、「the」と「a」のニュアンスの違いを説明している。この例文では、「決まらない」というイメージを持つ「a」を使っているので、「『捨てた理由はほかにもあるんだろう』という類推が働くのです」という。では、この例文で「the reason」としたらどうなのか。「the reason はこれしかない理由を教えてくれた」という意味になる。正直、こうした繊細なニュアンスの違いを意識したことはなかったし、「a」は「1つ」のという意味だと思い込んでいた。

 このほか、動詞や副詞、前置詞については、基本的な単語をとりあげ、ページを割いて集中的にイメージの違いなどを、イラストをいれて丁寧に教えてくれる。かつ、英文法を網羅的に解説している。本書は語り口がくだけた調子になってはいるものの、しっかりした内容で、大学受験の参考書としても遜色はないだろう。そう、真剣な英会話本なのだ。そういう意味では、こうして内容をつまみ食いして紹介するのがとても難しいし、その魅力を正確に伝えられたかは自信がない。

何回も読み返して実力をつけたい

 なお、「本書の特徴・使い方」のなかに、「高校生なら10日以内に本書を読破し、英語の輪郭をつかみとるぐらいの知性と勢いが必要です。大丈夫だよ、カンタンだから」とある。ちなみに、わたしは通読するのに3週間かかった。12月で仕事が忙しく忘年会も連日のようにあったことが影響した。小難しい文法用語を使って説明するわけではないので、すらすら読めたし、なんとなく分かった気がした。しかし、繰り返しになるが、そこから実際に会話に生かすには、別の努力が要りそうだ。何回も読み返して実力をつけたい。

 ところで、本稿の前半で触れた「too ~ to ….」(~すぎて・・・できない)の構文について、本書はどう説明するのか? ここで種明かしするのもいいが、みなさん実際に本書を手にとり読んでみてください。何ページに載っているかは、連載2回目の原稿の末尾でお教えします。


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