WEDGE REPORT

2014年1月22日

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長倉克枝

ライター

 3点目は依存性です。技術に対して依存する状況を作ることを意識してやっているかどうかで結果が違ってきます。

 顧客が技術を使ってくれても、新しく競合が出てきた時に置き換えられてしまうリスクがあります。先行しても負けるパターンは、置き換えコストがあまり高くないときです。依存性を高くする、というのは置き換えコストを高くするということです。マイクロソフトのOS「Windows」は良い例かもしれません。アプリケーションが山ほどあって、それらを同じように動かす代替のものを作るのが難しい。

――ロボット開発の「SCHAFT」のほか情報収集サービスの「Mynd」、インターネット家電開発の「Pluto」、ゲノム解析の「Genomedia」などの東大発ベンチャー企業の支援をされていますが、支援する企業を選ぶ視点や基準はありますか?

鎌田氏:自分が共感できて、世の中のためにもなる、という会社を選びます。

 基準は2点あって、1点目は内容についてテーマ自体が僕がやりたいことであること。2点目は内容にかかわらず、起業する人についてです。それを満たせるかどうかで選んでいます。

 1点目について、僕がやりたいのは、人間を理解して、将来人間を支援することにつながるようなことです。遺伝子レベル、生活レベルで人間のことを深く理解した上で、ロボットを使うなどして人間を支援します。それにかかわることに基本的に取り組んでいます。

 2点目については、単純な話、成功するまで頑張れるか、ということです。成功する秘訣はただひとつ、成功するまで続けられるかどうかだと思っています。エンジェル投資家にとっても、起業家が途中で諦めるというのが一番のリスクです。成功するまで辛抱強く頑張る、というのは一番重要です。

 様々な困難があっても、続けるくらいの熱意があるかどうかを見ています。ほんとうにやりたくて情熱がある人でないとうまくいきません。

鎌田富久(かまだ・とみひさ)
1961年生まれ。東京大学理学部卒業、同大理学部情報科学科博士課程修了。理学博士。株式会社ACCESS共同創業者(前CEO)。iモードなどのモバイルインターネットの技術革新を牽引。2011年に退任。12年4月よりベンチャー支援の活動を行っている(TomyK Ltd. http://tomyk.jp)。

 

◆WEDGE2014年2月号










 

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