2024年4月20日(土)

ReSET

2014年3月7日

日本のインフラの優秀さを体感してもらう

 グローバルビレッジになることは、日本のインフラ輸出にも結果つながる。シンガポールは低迷する観光客の増加をカジノ解禁に賭けたが、日本にはカジノがなくとも社会的な安定、カロリーの低い和食文化、アニメ、ゲーム、秋葉原と広く知られるアセットがある。期間限定であれば恒久的な移民よりは議論しやすいかもしれないし、その期間確実に街はさまざまに潤う。

 ラスベガスは米国のみならず世界中のシニアが深夜も安全に楽しめる街で有名だ。世界中から集まる観光者をベースに雇用が生まれ、さらにその観光インフラをベースに各種イベント、研修会場としてもひっきりなしにニーズが出てきて眠らない街となる。

 以前ベンチャービジネスコンテスト出場者のケニア人大学生チームと話した際、帰国して空港から混乱するバスを見ると、日本の交通システムを輸入できないかと悩むと言っていた。

 インフラ輸出が日本の国策として動き、英語の不得意な日本人が商談に大勢出かけている。いっそのことショールームとして日本に外国人を多数招いて短期間のビザで定住してもらい、その2年なり3年だけバスの運転手から鉄道等社会インフラのオペレーターとして経験をしてもらってはどうだろうか?

 日本の交通システムなどを学び、帰国して日本型のビジネスをしたい事業者にはジェトロなどを通じて資金、日本企業とのアライアンスを支援すればよい。グローバルな国境の低い時代、やり方はもっと多様にあるはずだ。

◆WEDGE2014年2月号より










 

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