2024年4月24日(水)

「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2014年3月17日

 その際にいただいた「学校だより」の『せせらぎ~協働により自ら育つ子どもを~』(2006年6月号)には、「なぜ、CもPTAに加えたのか」の理念が次のように掲げてあります。

・「自ら育ち未来を拓く子ども」を保護者、教職員、地域が協働で教育するため。
・学校は、地域の施設であり、子どもや教職員、保護者だけではなく、地域住民が共有すべき施設である。
・新しい街・新都心にできた本校を地域づくりの拠点として位置づけ、情報やスポーツ、文化の発信地とする。
・子どもから大人・高齢者まで、生涯にわたって学習する施設として活用する。
・高度な技術や知識、専門性を有する地域人材を教育活動に登用したり、会員の生涯学習に登用する。

 いかがでしょう。

 随所に「学校は、地域の施設」「地域住民が共有すべき施設」「地域づくりの拠点」「生涯にわたって学習する施設」などの魅力的な文言が、改定教育基本法に「生涯学習の理念」や「学校・家庭・地域の連携協力」の条文が盛り込まれたのと同じ年に謳われたのです。

親としての自分育ち、仲間づくりにも

 ところで、冒頭で「PTAが悩ましい」と言ったけど、その意味のひとつには、たとえばひろちゃんがPTAの副会長の時にさいたPTA活動日数と活動時間は、年間166日・403時間もあった(前掲書)んだって。驚いちゃうよね。

 だから、時間的に余裕がある親でないとPTAの役員にはなりにくいことが「PTAが悩ましい」ことのひとつなんだよね。

 このことはよく理解できます。

 で、今月は年度末。

 読者の中にも「あ~っ、今月でPTAから解放される!」と喜んでいる方もいるのではないでしょうか。

 ご苦労様でした。と、ねぎらいたいです。

 同時に、4月からの新年度に「もしかしたら、PTAの役員になってしまうかも……」などと心配している方もいるのではないでしょうか。

 とはいえ、使い方しだいで毒にでも薬にもなるのがPTA。

 わが子のみにしか関心がない「私的親」でもいいけれど、隣の子にも関心をもち一緒に元気に楽しく育ってほしいと願い活動を共有する「社会的親」も必要なんだよね。多少の面倒くさいこともあるとは思うけれど、親育ちにもなっちゃうんだしね。PTAで出会う仲間には、生涯の友もできるかもしれないしね。

 そう、PTAは「悩ましい」けど、「親としての自分育ちにも仲間づくりにもなる社会教育団体」であることを再確認したいと思うのでした。

 では次回まで、アディオス! アミ~ゴ!


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