世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2014年3月27日

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 スマート戦略はアジア大陸における主要な戦争に陸上軍を投入することは避けるであろう。しかし、これは孤立主義ではない。米国はソフトパワーとハードパワーをもっとうまく組み合わせる必要がある。

 オバマ大統領が2014年の一般教書演説で述べたように、「複雑な脅威が存在する世界では、我々の安全は、強力で規律のある外交政策を含め、我々の力の全ての要素に依存している」のである。

 アイゼンハワーが言ってもおかしくない言葉であり、それで孤立主義と批判されることは無かった筈である、と論じています。

* * *

 オバマ大統領のアジア政策に対する強力な擁護論です。米国経済が回復基調に入り、米国衰退論が余り唱えられなくなってきたことは結構なことです。

 但し、オバマ政権が中東世界の外交課題や国内問題にエネルギーを執られている間にも、中国の軍事力増強や挑発活動は顕在化しつつあります。米国がアジアへのリバランス政策に早めに十分な実態を与え、中国に対する抑止力を強化することが必要です。

 ナイ教授が、日米欧の協力の重要性を明言していることは、当然のこととも言えますが、歓迎すべき点です。

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