今月の旅指南

2014年4月25日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 今からおよそ1400年前、奈良県・斑鳩(いかるが)の里に聖徳太子によって建立された法隆寺。古くは飛鳥時代にまでさかのぼる文化財の中から、国宝や重要文化財を含む美術・工芸品を一堂に集めた展覧会が開かれる。

 展示は、法隆寺に代々伝わる仏教芸術に始まり、古美術研究を通した東京美術学校(現・東京藝術大学)との関わり、そして法隆寺を題材にした近代美術の3部で展開される。法隆寺に伝わる仏教芸術では、伝法堂東の間の阿弥陀三尊像や、金堂内陣の天蓋を飾った天人など飛鳥・奈良時代の作品を中心に展示。太子信仰を象徴する聖徳太子の像や絵画など見どころは尽きない。特に、金堂内陣の釈迦三尊像の左右に安置されている、吉祥天立像と毘沙門天立像はいずれも国宝で、今も残る彩色が一際目を引く。

 昭和24(1949)年に失火で焼損した金堂壁画を、日本画家による模写で再現した展示や、和田英作、安田靫彦(ゆきひこ)など近代美術家が描いた法隆寺や聖徳太子にまつわる作品などを通して、時代を超えて人々を魅了してきた法隆寺の至宝と改めて向き合ってみたい。

法隆寺─祈りとかたち
<期間>4月26日~6月22日
<会場>東京都台東区・東京藝術大学大学美術館(山手線上野駅下車)
<問>☎03(5777)8600
http://horyuji2014.jp

◆「ひととき」2014年5月号より

 

 

 

 

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