書籍詳細

自衛隊、動く――尖閣・南西諸島をめぐる攻防
勝股秀通 著

目次
立ち読み

 「201X年X年――。中国の航空母艦「遼寧」が駆逐艦4隻を従えて山東省青島を出港し、沖縄本島と宮古島との間「宮古水道」へと向かった。「遼寧」の目的は、沖縄本島の目と鼻の先で艦載機の飛行訓練をすることだ。宮古水道は公海であり、その上空でなら軍用機も飛行の自由が認められている。自衛隊機は、スクランブル発進し警告を発したが、中国軍機はそれを無視して日本の領空近くを悠々と飛び回った」
  これは根拠のないフィクションではありません。きわめて現実性の高い、明日にも起こりうる事態です。
  日本政府の尖閣諸島の国有化を口実に、中国は同諸島の領有権を声高に主張しはじめました。連日のように政府公船を同諸島周辺に出動させ、警戒に当たる海上保安庁の巡視船との間でつば競り合いを続けています。さらに、中国は尖閣諸島を含む東シナ海上空に「防空識別圏」を設定し、中国の日本に対する軍事的脅威と圧力は新たな段階に入ったといえるでしょう。
  防衛省は2014年4月9日、領空侵犯の恐れがある軍用機などに航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)した回数が2013年度は810回(12年度は567回)に上ったと発表しました。そのうち、中国機に対する緊急発進は全体の約51%にあたる415回(同306回)に達しています。
  同5月には、南シナ海のパラセル諸島付近で中国は石油掘削を本格化し、同島の領有権を主張するベトナムとの間で武力衝突の緊張が高まっています。さらにエスカレートしかねない中国の尖閣諸島への侵出に自衛隊はいかに対処することができるのか、これは「いまそこにある危機」への警告の書です。

 

<書籍データ>
◇新書判並製 202ページ
◇定価:本体1200円+税
◇2014年5月20日
◇ISBN: 978-4-86310-126-5

<著者プロフィール>

勝股秀通(かつまた・ひでみち)
読売新聞東京本社調査研究本部・主任研究員。1958年千葉県生まれ。83年に読売新聞社入社。北海道支社などを経て東京本社社会部勤務。93年から防衛庁・自衛隊の取材を担当。その後、民間人として初めて、防衛大学校総合安全保障研究科で修士課程を修了。解説部長兼論説委員兼編集委員などを経て、2011年から現職。共著書に【論集】日本の安全保障と防衛政策(ウェッジ)などがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自衛隊、動く――尖閣・南西諸島をめぐる攻防

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