今月の旅指南

2014年5月23日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 瀬戸内海に浮かぶ芸予諸島の中で、愛媛県側の最北端に位置する大三島(おおみしま)。この地に建つ大山祇(おおやまづみ)神社は、全国の1万社を超える大山積神(おおやまつみのかみ)を祀る神社の総本社だ。樹齢2600年という大楠(おおくす)をはじめ、国の天然記念物に指定された楠群がある古社としても知られる。

 毎年旧暦5月5日には、境内の斎田で五穀豊穣を祈願する御田植祭(おたうえさい)が行われる。この時に奉納される一人角力(ひとりずもう)は、目に見えない稲の精霊と力士が勝負するという一風変わった神事だ。

地元の小学生が田植えを奉仕
(写真提供:公益社団法人今治地方観光協会)
*写真の無断転載を禁じます

 「大山祇神社御田植祭の起源は不明ですが、貞治(じょうじ)3(1364)年の記録に残されており、それ以前から現在に近い形で行われていたと考えられます。一人角力は、古くは1番勝負だったともいわれます。現在は3回勝負して2勝1敗で稲の精霊が勝ち、稲の力が強いため豊作になるとされます」

 と、大山祇神社権宮司(ごんぐうじ)の三島安詔(やすのり)さんは語る。

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