今月の旅指南

2014年5月23日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 祭事が始まるのは昼の12時30分。神職が斎館を出て祓殿(はらえでん)でのお祓いの後、拝殿へ移動。そこから斎田の前にある御桟敷殿(おさじきでん)まで3基の神輿が渡御する。斎田での祝詞奏上に続いて、一人角力が奉納される。一人角力は、先代の力士と行司が高齢を理由に引退した後、一時途絶えたが、復活を願う声が高まり、平成11(1999)年の瀬戸内しまなみ海道(西瀬戸自動車道)開通に合わせて、地元の若者が中心となって再開したのだそう。

力士「一力山」が稲の精霊と取り組む
*写真の無断転載を禁じます

 続いて斎行される御田植神事では、島内13地区から選ばれた16人の早乙女が田に入って玉苗を植えていく。いずれも白い衣に赤襷(あかたすき)、手甲脚絆(てっこうきゃはん)姿の女子小学生たちだ。その後、神輿が拝殿に還御して祭事は終了となる。

 「大山祇神社は歴代の武将たちの奉納品である武具甲冑類を多数所蔵し、うち8件は国宝に指定されています。こうした文化財を宝物館で公開していますので、合わせて見学してみてはいかがでしょうか」

 旧暦9月9日(今年は10月2日)には斎田で初穂を刈る抜穂祭(ぬきほさい)を斎行、その時にも一人角力が奉納される。

大山祇神社御田植祭
<期間>6月2日(旧暦5月5日)
<会場>愛媛県今治市・大山祇神社(予讃線今治駅からバス)
<問>☎0897(82)0032
http://iyokannet.jp/front/spot/detail/place_id/1166/

◆「ひととき」2014年6月号より

 

 

 

 

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