ヒットメーカーの舞台裏

2014年7月2日

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池原照雄 (いけはら・てるお)

ジャーナリスト

1950年生まれ。専門紙や全国紙の経済記者として自動車、エネルギー、金融、官庁などを担当。00年からフリーになり幅広い執筆、講演活動を展開。著書に「トヨタVSホンダ」(日刊工業新聞社)、「図解雑学 自動車業界のしくみ」(ナツメ社)など。

 売れ行きは開発陣の予想を超えるものとなっているが、もうひとつ中村を喜ばせたことがあった。入社以来、ボールペンづくりを厳しく指導してくれた先輩OBにプレゼントしたところ「在職中には一度もなかったお褒めの言葉」をかけられたのだった。(敬称略)

(写真:井上智幸)

■メイキング オブ ヒットメーカー 中村祐介(なかむら・ゆうすけ)さん
三菱鉛筆 横浜研究開発センター

1980年生まれ
長野県上伊那郡辰野町に生まれる。スケートが盛んな地域で、毎年冬には小学校の校庭にできるリンクで、スケートを楽しんでいた。
小学校3年の頃から少年野球チームに入り、中学校でも迷わず野球部へ。「小学生の頃から野球と同じぐらい将棋が好き」で、高校はわざわざ将棋部のある学校へ進学した。ただ、「いざ入部をしてみたら違和感を覚えた」ため、1カ月で退部。柔道部に入り直し、黒帯を取得するまで上達した。同時にクイズ研究会の活動にも精を出した。
1999年(18歳)
上智大学理工学部機械工学科へ進学。流体力学を専攻し、自動車用コンプレッサーの可視化実験などを行った。「すぐうまくなりますよ」の口説き文句に惹かれ、体育会アーチェリー部に入部。実際、めきめきと力をつけ、3年次には全国大会に出場。主将も務めた。「人の役に立つものづくり」が就職活動の軸で、三菱鉛筆に入社。
2003年(22歳)
入社後、ボールペンの設計部門に配属となり、加圧ボールペンの新ブランド立ち上げに携わった。その後、新しいインクを使った筆記具の開発やカスタマイズボールペンの開発などを担当。
08年には同期がヒット商品を世に送り出し、「正直悔しかった」が、その気持ちを今回のヒットへと結び付けた。「操作性がよくて使いやすい」というユーザーの声が、「何よりうれしい」と笑顔をみせてくれた。

◆WEDGE2014年6月号より









 

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