WEDGE REPORT

2014年8月21日

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 日本人は分析が得意なので、相手の長所や短所、試合状況に合わせた戦術をとりがちです。体力的にはもっと攻め上がれるのにカウンターを恐れて自重する。リードしたら、とにかく勝ち点3を守りきろうと横パスを回す。そうなるとサッカーがつまらなくなってしまいます。でも残念ながら、今のJリーグではそういうことが現実に起こっている。関心度が低くなってきている理由のひとつだと思います。

 サッカーの観客が拍手をして盛り上がるのは、ゴールの瞬間、相手からボールを奪い取る瞬間、そして攻守の切り替えの瞬間、この3つだけなんです。そういう場面をより多くつくることは、エンターテインメントとして当たり前のこと。ドイツのサッカーが良い例です。彼らは相手に合わせたりせず、いつも自分たちのスタイルでやり合っていますよ。だから観客も順調に増えている。世界のサッカーを観ると、私は純粋に面白いと感じます。トップレベルの選手が90分間ハードワークし続けていますから。

 私たちは小さなクラブですから、どんなに崇高な理念を掲げて良いサッカーをしても、マスに情報を届ける発信力がまだまだ弱い。伝える術を持つことがこれからの課題です。

Wedge9月号特集「東京に300億円ビッグクラブを W杯惨敗を『経営』から考える」
・Jリーグの改善ではなく構造改革を 
・ドイツサッカーの経営戦略
・東京のポテンシャルを活かせ 
・エンターテイメントとしてのサッカー
【インタビュー】
村井 満(Jリーグチェアマン)/ 羽生英之(東京ヴェルディ社長)/ 大倉 智(湘南ベルマーレ社長)

 ◆Wedge2014年9月号より









 

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