仕事に追われて家族のピンチ
見つけ出した自分なりのバランス


某情報機器メーカーの経理マン。生後8カ月の娘のために、1週間だけだが育児休業の取得を決めた。

インドでイクメン始めました 新任取締られ役の子育て・ビジネス奮闘記

写真:iStock、アフロ

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仕事に追われ帰宅が遅くなり、出張も続いた夜に受け取った妻からの“日本に帰ろうかなメール”。これから社長と軽くラウンジで飲みましょうという部下からの誘いを受け取りながらも、動くことも出来ませんでした。まずは妻に電話です。とにかく妻の想いを聞くことに集中しました。そして、事情は理解し、考えて行動することを約束して、電話を切ります。

 その後、社長と部下が待つ、ラウンジへ向かいました。明日、取引先との大きな話があり、決起集会的な雰囲気もあります。ここで家族の話を持ち出すのも気が引けますし、普段なら控えているところでしょうが、今夜は言わないとなりません。ビールを飲み干した後に、口を開きました。

 「実は、ここへ来るのが遅れた理由なんですが、ちょっと家族が参ってまして。さすがに来たばっかりなのに、家を空ける時間も多くて、、、」 とうまく言葉に出来ないながらも、窮状を伝えました。

 すると社長さんは「実は気になっていたんだ」と優しく答えてくれました。そして、夜、遅い会議は止めよう、時間が足りないときは早朝にエグゼクティブミーティングをやろう、そして、来週休暇を取るように指示をくれました。その言葉を聞いて、すごく安心できました。ありがたかったです。生演奏のStingがBGMで流れていることに、今、気づきました。その後、シングルモルトを煽りながら、明日の仕事を頑張ろうと思いました。

家族揃って夕食を

 出張後は心を入れ替えて、夜7時にはオフィスを出て、家族揃って夕飯を食べて、残った仕事は家族が寝てから片付けるようにしました。オフィスにいる間は会議や来客、書類へのサインなどに追われ、落ち着いて自分の仕事も出来ないので、家の書斎で、落ち着いて仕事をするのも悪くないと思えるようになりました。何よりも玄関を開けた時に、1歳半になる娘が笑いながら、出迎えてくれるのは、全てを忘れさせてくれます。もちろん夜中、眠くてシンドイと思う時はしばしばですが、この家族との瞬間を見逃しては、いけないんだろうなと思いながら、自分なりに納得できる仕事と家族のバランスを見つけ出したつもりです。

ケララ州に家族旅行(次ページ参照)。ホテルからの眺め
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「インドでイクメン始めました 新任取締られ役の子育て・ビジネス奮闘記」

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