オトナの教養 週末の一冊

2014年9月12日

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中村宏之 (なかむら・ひろゆき)

ジャーナリスト

1967年生まれ。91年、慶應義塾大学経済学部卒、読売新聞東京本社入社。ロンドン特派員、米ハーバード大学国際問題研究所研究員、経済部デスク、調査研究本部主任研究員などを経て2017年4月より読売新聞東京本社メディア局編集部次長。『御社の寿命』、『世界を切り拓くビジネス・ローヤー』、(いずれも中央公論新社)など

 東京大学経済学部の教授を務める傍ら、政府の各種審議会の委員やテレビ番組の解説などで活躍されている伊藤元重さん。経済関係の書籍の執筆が多い中、このほどひと味違った『東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』(東洋経済新報社)を上梓した。1982年に東大でゼミを担当してから今年で32年目。これまで約400人のゼミ学生との対話や学外での様々な活動の中で考え続けてきたことをまとめた。多彩な顔を持つ行動派学者が、日々どんな対話や仕事をしているのか、伊藤教授に聞いた。

ーー伊藤さんが本書を執筆されたきっかけは?

伊藤:出身地の地元新聞などにコラムを書いていて、それに目をとめてくれた編集者から「経済学以外の話を書いてみませんか」という依頼をいただきました。私もこの年齢(62歳)になると、これまでやってきたことを総括し、またこれから先、何をやったらいいのかなど自分の頭を整理したいという思いもあって書き始めると、これまで学生に話していたことが頭の中で整理できたので本にしました。

 最初は「知的戦略論」みたいなイメージで書いていたのですが、書き進めてゆくうちに自分の思いや考え方を伝えるという形になりました。ものすごく不思議なぐらい筆が進んで10日くらいで書き上げました。

ーー大学で教鞭をとられたのはいつからですか?

伊藤:1978年の米ヒューストン大学からです。

ーー伊藤ゼミの出身者は400人あまりだそうですね。

伊藤:受け持った古い学生では既に孫がいる人もいるし、中には衆議院議員、東大の教授もいます。

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