2024年4月17日(水)

Wedge REPORT

2014年9月30日

――今後の戦略は。例えば、ゲームに登場するキャラクターのグッズ展開など、リアルとの融合は。

 グッズ展開は一部ではやっているが、メインはあくまでゲームで稼ぐことを考えている。

 当面はモンストをより面白くアップデートしていくことが重要だが、海外展開もしていく。他国でモンストを出してヒットさせることは、日本で新たなゲームを出してヒットさせることと同じ意味をもつ。

 新しくゲームをつくるより、世界展開をしていくほうが戦略的に正しいと思っている。

――具体的にはどの国へ進出するのか。

 既に台湾には進出し、北米、韓国も年内にサービス開始予定だが、中国、香港、マカオがその次だ。

 大手IT企業の騰訊控股(テンセント)と組むが、この企業は日本でいうLINEのような「微信(ウィーチャット)」というプラットフォームをもっているので、ユーザーにリーチできる数が圧倒的だ。

――成功のカギは。

 日本のゲームを中国語訳するだけでは失敗すると思っている。現地の人に受け入れられるように内容を変えていかなければならない。

 例えば、中国人は日本人より競争意識が高いので、スコアを表示させたり、ウィーチャットでシェアしたり、ということを考えている。パンダや龍のキャラの追加なども予定している。

――進出時期はいつ頃になるのか。

 すぐにでもリリースしたいと思っているが、まだ具体的なサービス開始日は決まっていない。テンセント側に決定権があり、彼らがそのタイミングを図っているところ。

 その後は、ヨーロッパ、東南アジアなども視野に入れている。

――最後に意気込みを。

 世界で大ヒットした日本のスマホゲームはまだ存在しない。ミクシィがその1番手となれるように努力していく。

(構成/編集部 伊藤 悟)

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◆Wedge2014年10月号より









 

  


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