今月の旅指南

2014年10月24日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 「下にー、下にー」。秋深い箱根の旧街道や温泉街を、時代をさかのぼったような大名行列が練り歩く。毎年11月3日に開催される「箱根大名行列」だ。総勢170人の一行は、露払いに始まり、六尺、挟み箱、毛槍(けやり)、弓、鉄砲、徒士(かち)、小姓、大名、家老、大名駕籠、奥女中、腰元、長持と続く。これは小田原藩11万3000石の格式にならったものだという。

旧街道を行く箱根大名行列

 「箱根大名行列は、昭和10年(1935)に箱根湯本で開催された温泉博覧会で行ったのが起源です。戦時中、一時中断されましたが、昭和29年以降、文化の日に開催しています」と語るのは、箱根湯本観光協会事務局長の松野寿雄さん。

 大名行列は朝10時に湯本小学校を出発、終点の湯本富士屋ホテルまで約6キロの道のりを進む。途中、ホテル南風荘(なんぷうそう)からは、地元小学生や在日米陸軍軍楽隊のマーチングバンド、箱根湯本温泉芸能組合の芸妓衆が合流、ここからは総勢380人の華やかなパレードとなる。

 各所で繰り広げられる槍の投げ渡し、奴(やっこ)の交代式などの演技や、火縄銃の演武など、見どころは尽きない。沿道は毎年8~9万人の見物客でにぎわう。休憩場所の天成園では、大名行列や芸妓さんと一緒に写真撮影も可能だ。

箱根大名行列
<期間>11月3日
<会場>神奈川県箱根町・箱根湯本温泉郷(箱根登山電車箱根湯本駅下車)
<問>箱根湯本観光協会☎0460(85)7751
http://www.hakoneyumoto.com/pr/daimyogyoretu/

*情報は2014年9月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2014年11月号より

 

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