WEDGE REPORT

2014年10月24日

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「新浪サントリー」が船出した。史上最高益、国内酒類トップに立った絶好調のなかで、
あえて外様を招いた佐治信忠会長の狙いは。

 サントリーホールディングス(HD)の社長にローソン前社長の新浪剛史氏(55)が就任した。43歳で三菱商事からローソンに転じ、経営危機を救った辣腕経営者であることは自他共に認めるところだが、その新浪氏に成長軌道に乗ったサントリーHDはいったい何を求めるのか。

佐治信忠・サントリーHD会長(左)と新浪剛史・新社長
(Bloomberg/Getty Images)

 「特に意識はしていない」─。2014年1~6月期の業績発表の席上、千地耕造常務執行役員はこう言い放ち、周囲をけむに巻いて見せた。サントリーHDの1~6月期の売上高は前年同期比18%増の1兆1089円、営業利益は32%増の644億円。いずれも同社として過去最高、09年の持ち株会社移行後初めて国内酒類メーカーのトップに立ったのだ。

 あえて平静を装ったのには訳がある。サントリーHDの目標はあくまでも世界企業で、国内首位は「世界大手に追いつき追い越すための通過点」(千地常務)。やや気負いすぎとも聞こえるが、何も舌が滑ってしまったわけではない。日々、経営会議で擦り合わされてきた会社としての共通見解であり、もっと言えば、佐治信忠会長の強い願いでもあるのだ。

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