2024年4月26日(金)

Wedge REPORT

2014年12月9日

─日本のゲームメーカーに勝ち目はあるのか。

 今の日本メーカーの考え方では厳しいだろう。日本メーカーの経営者には「洋ゲーは開発費100億円以上、開発スタジオの人数は1000人。これじゃ勝てるわけがない」と言う人もいる。しかし、それは違うと思う。元々、日本のゲームが世界を席巻していた時から、日本のメーカーにそういった「資源」はなかった。私はよく「とんち」と言うが、日本人は日本人らしいことを発想しなきゃいけない。プログラム技術の力も、キャラクターデザインの力も日本人にはある。うまく引き出せていないだけだ。

─クリエイターの力を引き出し、良い作品を作っていくにはどうしたら良いのか。

 私は、クラウドファンディングの一種である、キックスターターを使って、7万人から4億円の資金を集めてゲームを制作している。クラウドファンディングとまでは言わなくても、同じことを社内コンペとしてゲーム会社内でやれば良い。クリエイターの能力を競い合わせることが大切であり、その取り組みがクリエイティブにゲームを作れる環境に繋がるはずだ。その先にヒット作が生まれる。

*関連記事
・開く「洋ゲー」との差 凋落著しい“元ゲーム王国”日本
・ゲームユーザー3億人超! 爆発的な成長遂げる中国ゲーム市場

(聞き手・構成/編集部)

 

◆Wedge2014年10月号より

 


新着記事

»もっと見る