2024年4月17日(水)

炎上?感動?ネットで話題のニュース

2014年12月16日

 なお、その後旭化成はキャンペーンサイト上に「家事ハラ」の定義を掲載。誤用の件について竹信三恵子さんへ「お詫び」文を渡し、竹信さんも受け入れているようだ。

 一方、最近公開されたサイボウズの動画「大丈夫」。
http://cybozu.co.jp/company/workstyle/mama/

 育てながら働くことを選んだワーキングマザーが、子育てと仕事の両立に思い悩み自問自答する様子が描かれている。

 動画を見たユーザーからは、

 「私は未婚ですが、動画を見てより一層結婚出産が怖くなったよ。今の社会が大きく変わることはないだろうし、自分の生き方、子供を育てるという大仕事、どう両立させるのか…」

 「噂のサイボウズ動画をようやく見た。確かにリアリティーあると思うけど、これ見てみんなママ達頑張ってるよねと言いたかったのか、こんなにタスクあるんだよと夫達に知らせたかったのか。え、で?な感想だった…。確かに涙腺は緩むんだけど。」

 といった批判的な意見もあったものの「家事ハラ」にあったような炎上は見られず、むしろ、

 「今さらだがサイボウズのCMに心から共感するし、考えさせられる。そしてこの状態は全く大丈夫じゃない。」

 「混ざりたい。一緒に考えたい動きたい。」

 という意見が出るなど、比較的暖かく受け入れられたように思う。

問題解決の一案に「子連れ出勤」「育休2年半」
社会を動かす動画を作るには

 いずれの動画も共働き家庭の日常を描いたものだが、片方は批判にさらされ、片方は「考えさせられる」という意見が出た。その違いはどこにあるのだろうか。

 「家事ハラ」は「夫が家事を手伝う」ことに主軸を置いた動画。共働きなのに「手伝う」と表現し、その上で「妻からハラスメントを受けた」としている。本来の「家事ハラ」の意味と真逆の意味で言葉を使ってしまったことも炎上ポイントだったが、このキャンペーンの最終着地が「家事ハラを回避するためにヘーベルハウスの家に住もう」というPRであり、商品購入が解決策という内容になってしまっているのも批判が集まった理由だったのではないだろうか。


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