今月の旅指南

2015年1月23日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 アメリカ有数の西洋美術コレクションで名高い、ワシントン・ナショナル・ギャラリーから、日本初公開の38点を含む、フランス印象派とポスト印象派の珠玉の作品68点が来日する。今回の出展は、ワシントン・ナショナル・ギャラリーの大規模な改修工事を機に実現したものだけに、またとない機会となる。

 会場を彩るのは、ルノワール、マネ、モネ、ドガ、セザンヌ、ゴッホなどによる名作の数々。これらのコレクションは、美術館の創設者で実業家、アンドリュー・メロンの長女、エイルサ・メロンが中心となって形成したという。自宅を飾る目的で収集されただけに、見ていて心安らぐ作品が多いのが特徴だ。

 ルノワールが、セーヌ川沿いの町にあるモネ宅を訪問したときに描いた「モネ夫人とその息子」や、恋人同士にみえる男女の日常の一場面の「花摘み」、女性画家のベルト・モリゾが姉をモデルにした「窓辺にいる画家の姉」など、作品を通して伝わってくるのは、モデルに対する画家の親密な視線だ。マネの「キング・チャールズ・スパニエル犬」やルノワールの「猫を抱く女性」など動物の柔らかな毛並みの描写にも、画家の優しいまなざしが感じられて、心が和まされる。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 《モネ夫人とその息子》 
1874年 油彩・カンヴァス National Gallery of Art, Washington, Ailsa Mellon Bruce Collection

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展~アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから
<期間>2月7日~5月24日
<会場>東京都千代田区・三菱一号館美術館(東海道新幹線東京駅下車)
<問>☎03(5777)8600
http://mimt.jp/nga/

*情報は2014年12月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2015年2月号より

 

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