WEDGE REPORT

2015年3月18日

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中西 享 (なかにし・とおる)

経済ジャーナリスト

1948年岡山県生まれ。1972年共同通信社に入社、経済分野を取材し編集委員などを経て2010年に退職し、現在は経済ジャーナリスト。

マレーシアの運用はベストではないが、日本に置いておくよりはベター。金利の低い日本から脱出! 団塊世代が注目するマレーシアでの試算運用。

 団塊の世代が高齢化するにしたがって老後の資金をいかに確保し運用するかに関心が集まっているが、いま人気が出ているのがマレーシアでの老後の資産運用だ。マレーシアは資源国で人口も増えている若い国で、今後も大きな経済成長が見込まれる発展途上の国。

 出入国が自由にできる10年間有効なマレーシア・マイセカンドホーム・プログラム(通称MM2H)という外国人を対象とした長期滞在ビザを取得すれば、現地の銀行に預金口座を開設することが可能になり、1年で3.3%(昨年12月現在)という金利で資産運用ができる。

 世界的に超低金利が進む中にあって3%以上の金利で安定運用できる国は他にはないだろう。外貨での運用になるため為替リスクは伴うが、いまのところマレーシアという国は資源国で目先は石油収入などが減少しているが、政治経済は安定しており、マレーシア通貨のリンギットが暴落するとは考えにくい。

クアラルンプール市内 (GETTYIMAGES)

ビザ取得者の半数が運用目的

 MM2Hプログラムはマレーシア政府が、1996年からリタイヤした人を対象に移住奨励政策として始めたもので、2002年に現在の形になった。もともとは定年後に老後を楽しみたい人を対象にしたプログラムだったが、世界的な超低金利傾向を反映して、ビザ申請の代行業務をしているJM マイセカンドホーム・コンサルタンシーの柴田夏男日本支社長は「わが社が取り扱った中で、13年から利殖目的の人が3割以上になり、昨年は約半数が運用狙いのようだった」と話す。

 マレーシア観光文化省の発表によると、累計で3600組以上の日本人がこのビザを取得しており、人数では約7000人になるとみられる。このうち実際にどれだけの人が運用目的でビザを取得しているかは定かではないが、資産運用の対象国として魅力が増してきているのは確かだ。

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