2024年4月24日(水)

日本の漁業は崖っぷち

2015年3月30日

世界でも認められた情報発信の重要性

 この度、世界中から漁業関係者や研究者が参加した水産物の持続可能性(サスティナビリティー)を議論する国際会議「シーフードサミット」(米ニューオリンズで開催)で、日本人初の最優秀賞(政策提言部門)を個人で受賞しました。日本では漁業者の収入減少や高齢化、魚離れなど危機に瀕している事実を説明してきたこと、日本の水産業復活に向けて、科学的根拠に基づく資源管理の必要性を訴えていることなどが評価されました。これまでの連載等も含めて、発信している内容が、国際的にも評価されているとご理解頂ければ幸いです。(受賞内容のサイト http://www.seafoodchampions.org/ 表彰式には長男が代理出席)

Seafood Summit 政策提言(Advocacy)部門での受賞トロフィー

 2020年に開催される東京オリンピックで、世界中から選手を始め多くの人が来日することになります。その際のおもてなしに魚は欠かせません。また2013年にユネスコの無形文化遺産に指定された和食にも魚は欠かせません。しかしながら、このままいくと日本の魚の大半が持続可能性について国際的にどのように評価されるか疑問があります。日本人が良いと主張しても、国際的にどう評価されるかは別の話です。これからますます重要になるサステナビリティーの問題に対して、皆さんの参考資料となる発信を今後も続けていきたいと思います。

  
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