「米中関係に取って代わる」?
中印パートナーシップ強化論


世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察するコラム。

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シンガポール国立大学のマブバニ教授が、3月17日付フィナンシャル・タイムズ紙掲載の論説にて、将来最も重要となる二国間関係は、今日の米中関係に代わって、世界最大の台頭国である中国とインドの関係であろう、と述べています。

 すなわち、5月に北京で行われる中印首脳会談は今年最も重要なものかもしれない。中印両国は成長と繁栄の時期を迎えようとしているが、両国が競争と対立の悪循環に陥れば成長は鈍化するだろう。

 中印関係の最大の難題は依然として国境紛争である。他方、中印の経済には相乗効果がある。中国は長年の製造業主導の成長の結果、資本は豊富で労働力が不足している。インドは資本が不足し、労働力は豊富である。

 インドに対する中国の直接投資は両国経済にとって利益である。中国はインフラの超大国であり、インドはインフラが足りない。

 ただ両国間では信頼が欠如している。今や信頼を構築すべき時である。中国は自由貿易地域で目覚ましい成功をおさめ、インドも自由貿易地域を必要としている。

 一つのアイディアは、インドとパキスタンの国境にまたがる地域、両パンジャブ州のつながりを復活させることである。パキスタンは中印関係の大きなとげであるので、このアイディアが実現すれば大きな前進となる。

 地政学的に見れば、中国がインドを米国との同盟に追いやるようなことをすれば、中国にとって損失である。

 インドはパキスタンとアフガンの安定を懸念している。中国はアフガンに関する中印の協力を提案しているが、以前のようにパキスタンが強く反対しておらず、中印両国の利害の一致が見られる。

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