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2015年5月11日

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磯山友幸 (いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

1962年東京生まれ。1987年早稲田大学政治経済学部卒業。日本経済新聞で証券部記者、同部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め、2011年3月末で退社、独立。現在、経済政策を中心に政・財・官を幅広く取材、各種メディアに執筆するほか、講演やテレビ出演、勉強会の主宰など幅広く活躍している。オフィシャルHP(http://isoyamatomoyuki.com/)

著書に『2022年、「働き方」はこうなる』(PHPビジネス新書)、『理と情の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP)、『国際会計基準戦争 完結編』(日系BP)、『ブランド王国スイスの秘密』(日経BP)など。共著に『オリンパス症候群 自壊する「日本型」株式会社』(平凡社)、『株主の反乱』(日本経済新聞社)などがある。

早稲田大学政治経済学術院(大学院)非常勤講師、上智大学非常勤講師。ボーイスカウト日本連盟理事。静岡県ふじのくにづくりリーディングアドバイザーも務める。

日経ビジネスオンライン(日経BP)、現代ビジネス(講談社)、フォーサイト(新潮社)、月刊 WEDGE(ウェッジ)、月刊 エルネオス(エルネオス出版)、フジサンケイビジネスアイ(産経新聞社)などに連載コラムなどを持ち、定期執筆している。

高いものから売れる

 黒門市場の中でもいち早く外国人をターゲットにしたのが「黒門三平」。台湾や中国のブログなどにも載る人気店だ。12年に店内にイートインコーナーを作り、昨年夏に80席に拡大した。

黒門三平の店内の様子

 「お客様の8割が外国人じゃないでしょうか」と黒門三平の岩﨑祥一社長は言う。昨年の売り上げは前年比40%増、今年1月だけを見ると前年同月比倍増した。

 寿司、トロ、ウニ、カニ、エビなどが売れ筋商品。「普通に1万円から2万円を使っていく」と、客単価も上昇傾向だ。2号店の出店を考えている。

右から山本理事長、黒門三平・川村功児店長、岩﨑祥一社長

 通常、市場と言えば、安いものを買い求めに客が集まる場だ。黒門市場もそうだった。市中の小売店より安くて良いものを求める客に支えられてきたのだ。だが、大型のスーパーやネット直販など、価格ではなかなか勝負にならなくなっていた。バブル崩壊後、ジワジワと客足が遠ざかっていたのも、そんなデフレ時代を象徴していた。

 ところが、今の黒門市場はすっかり「価格勝負」ではなくなった、という。高くても良いもの、観光客の喜ぶ日本を代表する価値の高いものが飛ぶように売れるのだ。

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