中島厚志が読み解く「激動の経済」

2015年6月26日

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中島厚志 (なかじま・あつし)

経済産業研究所理事長

1952年生まれ。東京都出身。東大法学部卒業後、75年日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。パリ興銀社長、日本興業銀行調査部長、みずほ総合研究所専務執行役員チーフエコノミストなどを経て現職。著書に『統計で読み解く日本経済 最強の成長戦略』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『日本の突破口―経済停滞の原因は国民意識にあり』『世界経済連鎖する危機―「金融危機」「世界同時不況」の行方を読む』(東洋経済新報社)など。

 もっとも、これは消費税引き上げ後に駆け込み需要が大きく落ち込んだ昨年4月の1年後に当たったからに他ならない。実際、実質販売額は盛り返しておらず、消費税引き上げ前の13年平均に比べると5%ほど低い水準に止まっている(図表2)。

(図表2)日本:実質小売販売額の推移
(注)小売業販売額指数を消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)で実質化
(出所)経済産業省「商業販売統計」
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 では、個人消費は回復していないのかというと、そうでもない。消費支出と可処分所得には相関があるが、この4月の家計の実質消費支出は減少が止まった上に、実質可処分所得は13年7月以来の前年同月比プラスとなった(図表3)。

(図表3)日本:消費支出と可処分所得
(注)前年同月比で実質、季調済。二人以上の世帯のうち勤労者世帯(農林漁家世帯を含む)
(出所)総務省「家計調査」
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