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2015年9月4日

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佐々木正明 (ささき・まさあき)

産経新聞リオデジャネイロ支局長

1971年岩手県生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業。産経新聞社に入社、神戸総局、横浜総局、大阪本社社会部等を経て2014年10月までモスクワ支局長。著書に『シー・シェパードの正体』(扶桑社新書)、『恐怖の環境テロリスト』(新潮新書)

 「オバリー氏は、高まる太地町への圧力と『日本の過激で、極右でラジカルな政府』が相まって、西洋人を危険な立場に追い込んでいると考えている。オバリー氏は『彼らは西洋人をすべて懲らしめようとしている。命令はもっと上の方からやってきた。地元警察ではない。私達はいつも地元警察の人たちと仲良くしているからだ』と言った」

 オバリー氏の息子、リンカーン・オバリー氏は米3大ネットワークのNBCニュースの取材に対して、こう答えた。釈放後、父親と電話で事情を聞いていた。

 「(酒を飲んだという)耳よりな情報は、父を夕食の席で見つけた地元のレポーターからもたらされたのかもしれない。パパラッチに仕組まれたのだ」

 リンカーン氏はNBCに対して不満をぶちまけ、「75歳の父は警察官から尋問される留置場で落ち着かない一夜を過ごした」とも訴えた。

 しかし、オバリー氏は元気だった。ホテルへと帰り、翌日の2日、早朝から太地町に出向き、漁師たちの様子を監視した。

度重なる騒動に
地元住民はあきれ果てている

 オバリー氏は懲りずに自分でレンタカーを運転した。波止場内の駐車場に車を止めようとした際、段差があることに気付かずに、そのまま前へ突っ込み、タイヤが段差に乗り出して、運転不能になった。

オバリー氏は、警察署から釈放された翌日の9月2日朝、太地町で自損事故を起こした(地元住民提供)

 自損事故。オバリー氏はつい数時間前まで滞在した警察に通報した。当時、周りに車や歩行者がいなかったことが幸いした。本人にも他の人にもケガはなかったが、一歩間違えば、大けがを負う危険性もあった。

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