今月の旅指南

2015年9月25日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 今から400年前、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が芸術村を拓(ひら)いたことに端を発する琳派。その誕生の地となった京都で、初めての大規模な琳派展「琳派 京(みやこ)を彩る」が、京都国立博物館で開催される。

 国宝5件、重要文化財36件を含む、約170件が出展され、琳派誕生400年の記念の年を飾る展覧会にふさわしい傑作が勢ぞろいする。

 京都の光悦や俵屋宗達(たわらやそうたつ)に始まり、尾形光琳(こうりん)、乾山(けんざん)の兄弟を経て、江戸の酒井抱一(ほういつ)へと、時代を超えて受け継がれてきた琳派の系譜。会場には、光悦の国宝「舟橋蒔絵硯箱(ふなばしまきえすずりばこ)」や、宗達の重文「唐獅子図杉戸(からじしずすぎと)」、光琳の国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)」など、その美意識が結実した名品がそろう。

 光悦が書を、宗達が下絵を手掛けた重文の「鶴下絵三十六歌仙和歌巻(つるしたえさんじゅうろっかせんわかかん)」は全長13.5メートルにおよぶ大作だ。全期間全場面が公開されるのは初めてとなる。

 圧巻は、宗達、光琳、抱一がそれぞれ描いた3組の「風神雷神図屏風(ふうじんらいじんずびょうぶ)」が一堂に会すること。あわせて、光琳の「風神雷神図屏風」と表裏をなしていた、抱一の重文「夏秋草図屏風」も展示される。琳派の代表作が綺羅星のごとく競演する、またとない機会だけに、ぜひ足を運びたい。

俵屋宗達 国宝《風神雷神図屏風》 京都・建仁寺蔵
*全期間展示
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琳派誕生400年記念 琳派 京(みやこ)を彩る
<開催日>2015年10月10日~11月23日*会期中、展示替えあり
<会場>京都市東山区・京都国立博物館平成知新館(京阪本線七条駅下車)
<問>☎075(525)2473
http://www.kyohaku.go.jp/jp/index.html
*情報は2015年8月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2015年10月号より

 

 

 

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