家電口論

2015年9月14日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

 LGは、サムソンと比較すると、現地現物主義です。現地現物主義というのは、テストしてテストして、その結果で判断する方法です。そして韓国は財閥系ですからね。
その中で、助け合うことができます。日本の大企業と言えども、韓国の財閥のようなアクションはできません(日本の大企業が損得で動くなら、韓国の財閥は義理人情で動ける時があるという表現なら分かりやすいでしょうか?)。

基調講演会場でのLGのOLED。テレビの薄さに注目して欲しい

 世界初、日本メーカーもサムソンも諦めた技術。でも、今までで最も理想に近いディスプレイができるかも知れない。LGは総力を挙げたでしょうね。そして、65インチ型という今までにない大型OLED(有機ELディスプレイ)の量産、販売に成功したわけです。念のため言っておきますが、素材は自社生産ではありません。日本メーカーから買って、大型パネルの量産をするのに成功したのです。

 それでも、これはスゴいことで、IFA 2015の基調講演、そのトップを飾り、「私は成し遂げた!」「OLEDは理想のディスプレイだ」という勝利宣言はあってしかるべきでしょう。実際、90分そう言い続けました。まぁ、それだけの価値のある開発であることは事実です。

画質勝負は、まだ先があることを示したパナソニック

 そんな中、画質勝負は、まだまだ先があるというデモンストレーションをしたのはパナソニックです。LGディスプレイから調達したOLEDパネルに、自社の制御回路を付けた65V型で証明してくれました。

 対戦相手は、プラズマテレビ。自信を持って販売していたプラズマテレビですから、OLEDは次世代と言い切ることができるわけです。実際、パナソニックのOLEDテレビの画質はスゴかったです。プラズマが肉眼で見た画とすると、OLEDはその画を「虫眼鏡で克明に見せてくれる画」です。一瞬、作りモノかと思ったほどの緻密画質ですからね。もう並みではありませんし、液晶云々いうレベルでもないです。比較にすらなりません。

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