今月の旅指南

2015年10月23日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 17世紀、東インド会社の設立を契機に、世界有数の貿易国として繁栄を極めたオランダ。当時、一般市民の家にも多くの絵画が飾られていたといわれ、芸術文化も多彩な発展を遂げた。今秋、その黄金時代に誕生した絵画の傑作に焦点を当てた展覧会が、京都市美術館で開かれる。

ヨハネス・フェルメール
《水差しを持つ女》1662年頃
メトロポリタン美術館蔵、ニューヨーク Marquand Collection,
Gift of Henry G. Marquand, 1889 (89.15.21)
Photo Credit: Image copyright
© The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY

 会場には、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロンドンのナショナル・ギャラリー、アムステルダム国立美術館の所蔵作品を中心に、個人のコレクションを含む約60点が集結。オランダ西部の都市、デルフト出身のフェルメールや、アムステルダムで活動したレンブラントをはじめ、フランス・ハルス、ヤン・ステーン、ピーテル・デ・ホーホなど、17世紀のオランダ絵画を代表する巨匠の作品が展示される。風俗画や風景画、静物画、肖像画など、さまざまなジャンルの絵画を通して、往時の人々の生活が垣間見られるのも魅力だ。

 なかでもハイライトは、日常生活の一場面を光と色彩の絶妙な調和で描いた、フェルメールの「水差しを持つ女」と、レンブラントによる戦争の女神の肖像画「ベローナ」。いずれも今回が初来日となる話題の名品。2人の巨匠の個性が際立つ、女性像の競演が楽しめる。

フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち
─世界劇場の女性─
<開催日>2015年10月24日~2016年1月5日
<会場>京都市左京区・京都市美術館(市営地下鉄東西線東山駅下車)
<問>展覧会事務局☎06(4950)7555
https://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/index.html

*情報は2015年9月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2015年11月号より

 

 

 

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